魅力ある観光地づくりを目指す「鳥羽エコミュージアム構想」の一環として、
浦村エリアでは、和歌の散策路が整備され、古今和歌集などの歌碑が二基設置されています。
歌碑には古今和歌集の片枝梨を詠んだものと、建保名所百首の麻生の浦を詠んだ和歌が記されています。 浦村地域は昔、斎宮の荘園であったため、その美しい風景は数多く歌に詠まれています。
いにしえの人々が見たここ浦村の風景を和歌にのせて、今に伝えてくれています。
そんな時代に想いをはせながら、浦村を散策してみてください。素敵な旅情に出会えます。
古今和歌集 詠人しらず
この和歌は古今和歌集におさめられた「麻生浦
(をふのうら)」の歌です。
和歌の意味は「麻生の浦に、片枝を伸ばして、
覆うほどに実をみのらせている梨をみなさいよ。
あのように二人の仲が、うまく成るか、成らないか、
ともかく、一緒に寝て語ろうよ」と梨の木を
たとえにした恋の歌です。
建保名所百首 詠人しらず
この和歌は「建保名所百首」におさめられた
「生浦伊勢国」十二首の内の一首です。
「建保名所百首」は全国名所百ヶ所を詠んだ
千二百首を収めた和歌集で、建保三年(1215)
に成立している。
「生浦志摩国」とすべきところである。
和歌の意味は、「おだやかな麻生の浦に吹く
浦風は、波ものどかな春の小波(さざなみ)にかえて、今も吹いているだろう」と情景を詠んだ歌である。
藤原定家